破壊的衝動による狂乱の独白/虹村 凌
に聞こえてしまう。
死にたくない。
今日も、煙草が吸えるだけで、満足している。
それは、向上心の無い生き方だろうか。
どん底を知った気になっている訳じゃない。
ただ、今までの中で、俺の最低な時期は終わったに過ぎない。
けれど、今の俺には、仕事があって、家族がいて、
友人も、同級生も、一人も死ぬ事無く、
友人は小さな舞台で、演技をもってして笑いを取り、
友人は医大受験に未だに苦しんでいる。
例え、長い間セックスをしていなくても、
勃つものは勃つし、射精るものは射精る。
それが、幸せじゃなかったら、何なのだろう。
安易な考えだろうか。かも知れない。
破りたいとも、壊
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