破壊的衝動による狂乱の独白/虹村 凌
 
な目に遭わなきゃいけないのか。
何故、俺が皮膚の病など。

俺は俺自身を憎んで、呪って、毎朝を恨んだ。
その、俺の中のどん底で、俺は人を愛するって事を知った。
俺は、全てのエネルギーをその愛に傾けた。
そうする事で、俺を憎み、呪い、毎朝を憎む事をせずにすんだ。
俺は、安心出来た。
愛する事で、生きようと思えたのだから。

生きているだけで、幸せだなんて思えない。
それでも、飲み屋から出てくる酔っぱらいの屈託の無い笑顔に、
俺は立ちつくす事しか出来ない。

家に帰る事が苦痛だと言う、愛すべき二人の友人がいる。
俺は、彼らの苦悩がわからない。
ただの、無いものねだりに聞
[次のページ]
   グループ"自由人の狂想曲"
   Point(7)