俺は歩いてゆく。破滅に向かって。/虹村 凌
 
は俺の死を死にたい。
それは、きっと正しい路じゃないんだろう。
そうなんだろうな。

それでも。
俺は終わりに怯えながら生きるのは嫌だ。
楽になりたいのかな。違うんじゃないかな。
きっと、死ぬのに勇気は要る。
もう少し一緒にいたい、中で。
何時終わるともわからないんだ。
ねぇ?
部屋に戻って君がいなかったら。
俺はどうしたらいいんだ?
ねぇ?
君は 怖くないのかい?


初恋は巧くいかないものらしい。
俺も、あいつも、あのこも。
初めての彼氏とか彼女とかじゃなくて。
初めての、恋ってやつさ。
そして、きっと何時までも疼く傷。
何時までも、覚えているんだと
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