Like a rolling 結石/花形新次
 
ベッドで寝返りをうったとき
左の腰を
突然襲った鈍い痛み

ぎっくり腰なら
経験はある
食あたりなら
星の数ほどだ

だけど
今度のこの痛み
そんなものとは
ちょっと違うんだ

額ににじむ脂汗
鏡の顔は蒼白だ
絶え間なく続く鈍痛
そして吐き気

なのになぜだ
この身体
動かさずにはいられない
じっとしてなんか
いられない
暗闇の中唯ひとり
静かに歩き回る俺

傍からみれば
いつもより
元気ハツラツに見えただろう

「どうすりゃいい?
どうすりゃいいんだい、俺。」

一晩中
足踏みしながら
いつギブアップしようか
考えていたん
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