Like a rolling 結石/花形新次
 
たんだ

朝、おまえが起きるのを待って
おまえの運転する車で
海岸通りにある病院へ行った

「おまえは知らないだろうが
昨日の夜
俺はこの死ぬような
苦しみに
ずっと耐えていたんだぜ。」
俺は青白い顔のまま
小さく呟いた
おまえはずっと黙っていた

病院に着き
横になれと言われた

ベッドに腰を下ろした瞬間
本当にその一瞬
今までのあの痛みが
跡形もなく消え去ってしまった
まだ何もされちゃいないのに

「どうすりゃいい?
どうすりゃいいんだい、俺。」

混乱した俺は
悟られないように
苦悶の表情を続けた
だけど
やっぱり相手はプロだ

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