ザ・レバー/花形新次
を聞いて、俺はとても誇らしかったのを覚えている
あれから14年
あの頃のことがどんどん遠い過去になって
俺達は白髪の数の多さを競い合うような年になった
もう、あれほど激しく愛しあうことはないけれど
静かで揺るぎない愛の火はずっと燃え続けている
俺の人生を変えてくれたおまえへの愛と感謝はこれからもずっと変わることはない
でもね、シンディ
いい加減レバ刺しを食べに行くのは止めようじゃないか
俺のレバーはフォアグラ状態なんだ
何とかGTPって数値を知ってるかい
とんでもないことになっているんだ
「漢方では自分の悪い部分と同じ部位を食べると良いというのよ。」
とおまえは平然と言うけれど
俺のレバーは悲鳴を上げて
もうどうしようもないことになってるのさ
だからシンディ
レバ刺しはもう終わりにしようじゃないか
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