絶語の果て/渡邉建志
ていて、そういう愛のなかでかってにこの詩の 離れ をうつくしいっておもう 意味についての感想が何も言えなくて申し訳ない
わたしはわたしのなかのなぜ、をさぐりたくて、この詩のなかで、最も多いというわけではない え音 の改行に、空想のバトンを渡されたような気持ちになって、たとえば最後の 離れ のあとに本を閉じる。
一人の十五歳がいう ―
一人で部屋に籠もって勉強しているとき、何かしら空虚でやりきれない気持ちで胸がいっぱいになってしまうことがある。僕は何のために勉強しているのか。数学や理科を習得したところで、本当にかしこい人間なのか。
空虚感に襲わ
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