■批評祭不参加作品■ノン・レトリックより■この文章は古いから祭には不参加!/佐々宝砂
 
も、まあ、同じようなものである。

そもそもテーマに貴賤はないということになってるけど、これは建前。事実上、テーマに貴賤はある。死(暗黒、悲哀、怒り)>生(明朗、誕生、喜び)>人生の機微(含友情)>恋愛>笑い>ナンセンス、ってな感じかしら。もちろんこりゃヒトによって違う。個人的には、「笑い」と「ナンセンス」を「人生の機微」より上に、「死」よりも「生」を上に置きたい。また、「死」をも「生」をも上回るテーマがあってそれは「至高」だと思うている(同義反復かもね)。

しかし、内緒のハナシだけれど、テーマは作者が決めるものじゃない。テーマは読者が作品そのものから探るものなんだ。国語のテストに「作者
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   グループ"第2回批評祭参加作品"
   Point(6)