「名」馬列伝(4) ツキノイチバン/角田寿星
 
ッキータイガーと、やはり1歳年下の岩手チャンピオンであるカウンテスアップとの壮絶な抗争を繰り広げた、あの馬である。 テツノカチドキ。
勝利者はいなかった。三頭が三頭とも、一時代を築いた名馬である。中央への殴り込みを図ったが、5歳時には髪の毛一本の差でジャパンCへの出走を逃した。ロッキータイガーのJC好走(シンボリルドルフの2着)を目の当たりにしたファンは、JCに出られたら最低3着はあった、と噂した。
6歳のオールカマ−は3着と健闘したが、その前には芝適性に優れ、中央の二冠馬ミホシンザンとも互角に渡り合った笠松のジュサブローがいた。7歳のオールカマ−も敗退。ついにJC出走はかなわなかった。
[次のページ]
   グループ"「名」馬列伝"
   Point(2)