面接(3)/虹村 凌
 
に座って、セブンスターに火をつけた。彼女も横に座って、黄色いピースに火をつけた。
「もう、話してくれますか?」
 何かが、俺の心臓を締め付けたような気がした。彼女は黙ってピースを吸って、俺の言葉を待っているようだった。
「俺、言ったじゃないですか」
「はい」
 俺の言葉を待っていたのか。少しだけ、彼女の声に明るさが戻った気がした。気の所為かも知れない。勘違いでもいい。そう思わなきゃ、次の言葉が、出てこない。
「女の子、怖いんです」
「はい」
「俺、好きですよ、女の子」
「はい」
「AVとかも見るし、エロ本だって読みます」
「はい」
「正直、この小一時
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