白熱 サイドB/佐々宝砂
 
は俺に命ずる 歌え 歌え 歌え おまえ自身の愛ではなく 焼け野原への絶望ではなく 白熱する輝かしい冷徹へのオードを 歌え 歌え 歌え 白い太陽の絶叫は俺の耳をつんざく その声は50%に届いているのか 白熱よ それとも選ばれた5%に届いているのか 白熱よ 俺にはわからないわからないまま 俺はやむをえず

あれが単なる白い円盤であるなら 俺はおそらく苦悩などしなかったはずだ 夜まんじりともせずベッドに目を見開いているとき 俺のもとに通ってくるのは 安堵の闇に塗りたくられた馴染みの魔物たちで 俺は彼らを名付けることができた 俺は彼らの猿真似をすることもできた 彼らの物語は恐怖に彩られた奇妙なものでは
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