沈黙の内側、ダイヤグラムは途切れたものばかりで体裁を整えている(1)/ホロウ・シカエルボク
い。そういうことはいいだろう。そういうことをしているやつはどこにでもいくらでも居るだろう―きっと、生体的な死について書こうとしてるやつをぐうの音も出ないほど埋め尽くすぐらい途方も無い人数が。
俺は呼吸する腐敗を眺める、呼吸する腐敗。なんて嫌な感触のフレーズなのだろう?呼吸する腐敗―そんなものに理由と言えるような何かがあるのだろうか?
生きている様に見えるものがある。実際にそこに命は無くとも様々な原因において命が宿っているかの様に見えるものが。風に舞うビニール。捨てられた家の垂れ下がった天井、短いトンネルの中で聞こえるショートレンジのディレィ。それらすべてのものに戸惑い、そしてどんな結論
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