沈黙の内側、ダイヤグラムは途切れたものばかりで体裁を整えている(2)/ホロウ・シカエルボク
イメージ…イマジネイション。想像力。こういう感覚を腐敗とリンクさせるのはたいていの場合とても困難なことだ。ある種の想像をここで働かせようとすると必ずその流れを妨げるものがある―腐臭というやつだ。生物が腐るときの臭いを嗅いだことがあるだろう?それの何倍も酷い―呼吸器官のすべての接続をいったん外してパーツごとに綿密な洗浄を施したくなる―そんな臭いだ。しかも、その臭いは強情にいつまでも胸の中にしがみつく。現象としてはとっくに過去のフィールドの中に行ってしまっているのに、まるでいまでも何かがそこで腐り続けているんだと言わんばかりに胸の中にしがみついて離れようとしない。おい、お前。俺はそうして離
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