沈黙の内側、ダイヤグラムは途切れたものばかりで体裁を整えている(1)/ホロウ・シカエルボク
 
の呼吸。俺はそれが何かに似ていると思う、けれどもそれが何なのかはさっぱり思い出すことが出来ない…腐敗の呼吸。こいつは呼吸をしている。腐敗…腐敗。腐敗、腐ったものは生き延びようとするのだろうか?呼吸さえ止めなければ、腐ったものでも生き続けられることが出来るのだろうか―?
そんなはずは無い、何かがおかしい。
死んだからこそ腐るのではないのか?死んだからこそ腐るのでは…死にながら生き延びるような、そんなことあるわけが無い―観念的な意味では無い。あくまで生体的な―肉体としての死の話だ。観念的な死、なんてものについて話をし始めると、よくあるナイーヴな心持について1から10まで蒸し返すことになりかねない。
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