沈黙の内側、ダイヤグラムは途切れたものばかりで体裁を整えている(3)/ホロウ・シカエルボク
 
が不良に終わったせいで俺の考えはまた最初のところに引き戻された。逃れたいのか?引き離したいのか?捨てたいのか?残したいのか?同化したいのか?消したいのか?…答えなど出るわけも無かった。その中のどれかひとつに絞ったところで、なにをどうすればそういう状態に持ち込めるのか皆目見当もついていないのだ―言葉。俺は言葉について考える。結局のところ、俺たちは言葉の渦の中で戸惑い続けるしかない。心があればどうのこうの、口を開かなくてもどうのこうの…無責任な詩のようにそんな風に言うことは出来る。けれどどうだろう、結局のところ俺たちはただの言葉によってそれを結論付けようとするではないか?言葉として、その響きとして心を
[次のページ]
   グループ"沈黙の内側、ダイヤグラムは途切れたものばかりで体裁を整えている"
   Point(1)