恋文[530]
06/17 15:11
六崎杏介

天使が窓をノックした、過去から私達は愛し合いそれは驚く程近視眼的で
上がらないが雨が綺麗で昔恋人と朝から相合傘で歩いた回想を再開したい
淡い期待の通りに氷混じりの雨が特別近い距離に私達の唇を交じらわせた
氷点近い料理店の軒先でメニューを数えシチューとアロエのパフェを食べ
そして又風と冷たい雨の中を一本の傘と私達で散歩し話し沈黙を愛したり
まだ住む家が違い貧しく消え入りそうな番いらしく新しく二人が暮す為に
お金の話や別れの悲しみや次に会う楽しみを足取りを無理に軽くして話し
駅にて離したくない手で電車を一本見過ごして泣く恋人をやっと見送った
まだ雨は当時のままに綺麗で願った通り二人で睡る為の家で雨を見ている
私達は結婚する、どんな悲しみが血を流してベッドの上に血痕を残そうが
その時もきっと雨は綺麗だ。
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