マンガすれ[205]
2005 11/13 03:05
Monk

三連徹は回避。

で、みなみけだが1話通してよくできました、という感じではない。例えば2話の「お手
紙」はお話とオチは特に何でもないわけだがカナがラブレターを読まれてる間にテレビ
に密着して「感情たっぷりリスナーにお届けか?」の構図はかなりおもしろい。みなみけ
はこういう不自然なアクションと台詞をいたってお茶の間劇場化してゆく。
こういう不自然さはカナが主導権を握っていてチアキはグーパンでツッコミのようなもの
を入れるが基本的に私利私欲で動いておりハルカは良心キャラだがかなり放置している。
9話「説明せよ」の最後のコマで「うどん!」「カレー!」というセリフもかなり不自然
だがしっくりまとめてしまう世界がすでに出来上がっていて、こういうところがみなみけ
らしいところだなぁ。
なのでお話としてのオチよりも1コマ1コマの印象のほうが強い。お話のためにキャラが
動いているのではなく、キャラが動いた結果としてお話が出来上がるというほうが近い。
読んでいるとカナが何をするのか、チアキが何を言うのかに期待しているわけで、オチ
が何なのかということはほとんど考えもしないのだった。で、気に入ったコマを後で読み
返して「いいなーここ」と言うのだった。9話でカナが勉強するチアキに向かって
「するなって言ってるでしょーーーう」とテーブルをバンと叩いているときの目線が斜め
下にいってるのがとてもおもしろいなぁとか、そういうのが僕の感想だ。
1巻で印象深いのは3話のハルカのアクションだなぁ。お茶碗に顔隠すのも実はかなり
変だし、グサっとくるハルカは天丼ネタだが微妙に構図を変えていてかなり完成度の高い
”意図的”な笑いだ。

眠い!
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