2025 11/06 14:29
洗貝新
絵画や動画と違って色づけされない言葉による画面(詩)
日常眼にする世界観をどう色づけするのか
といった問題を必修するのには、デッサンを言葉に置き換えて思考してみる。
というのは大いに役立つでしょう。
デッサンの基本は、陰影による立体感、質感。
そして重要になってくるのが、やはり表現力ですね。
もちろん、ただ書き写すだけならばテクニカルな要素で補える。
しかし、ご存じのように芸を成す作品には個性があって、
そのことが、表現力の優劣を量る決めてとなってくる。
そこで表現者は悩み苦しむのです。
表現力とは物事を観察する力でもある。
物書きだからといって、
あたまで試行錯誤し、
考えるばかりでは個性ある表現力は身には付かない。
考えるのはその人の人生観からその後につながります。
なのでわたしはいつも推奨しているのです。
もちろん絵画や造形芸術を鑑賞することは大切でしょう。
様々なジャンルの音楽や舞踏にも興味を持つこと。
そして一番重要なのが、先に述べた考えること。
これは自身の過去を振りかえり未来を思考するだけではない。
他人の意識や思考を探ることも重要で、
それにはやはり感想批評を書いてみる。
このことが、
詩のデッサン力を付けるには、
欠かせない要素にもなってくるのです。