しりとりの詩 3 [9]
2016 08/08 22:39
ハァモニィベル



 「 庭 」

いつだって庭は郷愁の先にある
ありもしない故郷の宙に
ブラ下がる様に
一つ
浮かんでいるんだ

巨大な貌で
小さく囲いこまれた
伸びて広がってゆく
秘密の根が 下向きに

咲いているんだ その園には

陽差しを受ける修道士の薬草は
 その日
Romeo と Juliet を殺した


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