しりとりの詩 3 [10]
2016 08/10 09:11
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とおい記憶に夏が来て    ゆらぐ広野をかけめぐる

麦わら帽子がにあってた   長い黒髪の少女は
紺碧の海がみえる丘に立つ

地平線は蜃気楼ととけあい  海上には何そうものふねが
行き交っていた

日差しは徐じょにかたむいて 砂浜は潮のにおいに満たされ
少女はやさしくほほえみかける

いったいそれは       いつのことだったのだろう
永遠にかわらない姿が

夕暮れのなかで      消えてゆく
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