HHM2(第7回批評祭)!!!!!!![31]
2014 04/07 20:11
澤あづさ

※このコメントには「某所で近代文法学とソシュールとかの言語学を混同なさり文法の存在意義を否定なさってたご大層な詩人様」への口汚い批判が含まれます。批判の対象は、あえてお名前は挙げませんが特定個人であって、ほかの方には一切なんの関係もありませんので、誤解なきよう願います。


>>30 こひもともひこさんへ。※横槍も歓迎します。

>「それはデリダのいう〜でしょ」というような物言いをする相手の話に納得した経験の少なさからくる偏見

「脱臼」(†デリダ先生)と「異化」(†シクロフスキー先生)を混同しているようなスノッブジャーゴンカオスよりは、「だれそれの言った○○」と出典が明記されているほうが、わたしにとっては親切ですね。
 スノッブジャーゴンをつかいたいのは人間の性ですが、おおむね単にファッションであるため定義が不確かで誤解を招きがちという甚大な難を看過できません。「私秘性が高い」とか言われると頭痛がするほどいらいらします、論述は詩じゃねえんだ努めて語弊を避けろよと。思ってしまいますねわたしも。

 わたしが某所で出くわしたあるご大層な詩人様(魂のリズムがどうこうとかにこだわるタイプ)なんか、近代文法学とソシュールとかの言語学を混同して、日本語文法の存在意義を否定なさってましたからね。あのときわたしは、詩人様が彼岸のご在住であり、此岸の凡夫とは対話不可能であることを悟りました。
 どういう唯我独尊でもって、なにをどう取り違えたら、そんな脳みそ腐ったリズムが魂から涌いてくるのか、わたしには理解できそうにありませんし理解したくもありません。
(↑これ偏見ですかね、ツッコミをいただけたら幸甚です)


◆ツチスガリの話に関係して◆
http://www.k5.dion.ne.jp/~sasara-p/konchuu_7012.htm
(この話おもしろかった!)

>このハチが狩るのがなぜタマムシとゾウムシだけなのかが分からない。

 このような疑問から研究を始め、仮説を検証していく、いわゆる科学的な姿勢が、読解には不可欠であると、わたしは思っています。
 ※二次創作などを含む「鑑賞」は、この話とは関係ありません。ソシュールと日本語文法を混同するような脳みそでは、芸術ができたとしても国語はできまいと申したいのです。

 疑問を持って仮説を立て、自分の立てたその仮説にも疑問を持って検証する。
 その検証のために、こひもさんのようにテクストを調査する必要が出てくる場合も、当然あるでしょう。
 しかし>>30のお話は、「構造」という用語の語弊のために、話がかみ合っていないように思います。

>今回提出した私の作品の場合は、「この作品(あるいはその作家)を引き合いに出さなくたってできるんじゃね?」という見方はできるでょう。

 わたしが>>29で述べた「そんな話はこの作品(あるいはその作家)を引き合いに出さなくたってできるんじゃね?みたいな系統」というのは、「わたしの述べた脳内構造主義が陥りがちな傾向」の話で、こひもさんの作品とは関係ありません。
 わたしが今回やった読解は、要するに解題です。合評の部分では主に「形容矛盾が鑑賞に及ぼす効果」の具体例を挙げています。対してこひもさんのヒヒョーは、わたしの知る用語で言えば「形式」(フォルム)の調査であり、仮説も結論もないので論(話)が成立していませんし、わたしのヒヒョーとはなんの共通点もありません。比較する意味はないと思います。

 たとえばわたしが今回、『no title』の読解にかこつけてカミュ『異邦人』のあらすじやら『幸福な死』の紹介やらカミュの交通事故死の話やらを延々述べてたら、「カミュの話は紅月さんを引き合いに出さなくたってできるんじゃね?」ということになると思います。
 今回のHHM2参加作品ですと、N.K.さんの参加作品(http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=288639)も「エリオットの話は関係なくね?」と思われるぎりぎりの線かもしれません。でもこのヒヒョーは、わたしの目にはあきらかに、ヒヒョー対象の引き立て役としてエリオットを引いていますので、わたしにはその表敬がとても心地好く読まれました。
 その問題における今回最大の問題作は、廊下に硬貨さんの参加作品(http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=288764)ですかね。なにせ二次創作ですから「ヒヒョー対象と関係なくね?」と思われるかもしれません。しかしわたしの目には、この二次創作が分析の成果であることがあきらかですので、わたしにはその好奇心がとても興味深く読まれました。

 わたしは「ヒヒョー対象に表敬しないヒヒョー」が嫌いです。
 HHM2でも、ヒヒョー対象に表敬していない、あるいは論が拙劣であり表敬が成立していないと判断されたヒヒョーには、言及したくないという理由でポイントを入れませんでした。
 そのわたしからポイントを受けたということは、こひもさんのヒヒョーは「わたしの見地からすると作品への表敬が成立している」ということ、そしてわたしの論評の俎上に乗っているということです。
 わたしの評価などなんの足しにもなりませんが、そのような次第ですのでご了承ください。
スレッドへ