夢を見たら書き込むスレ2[623]
2010 11/17 10:48
クローバー

両親とともに、僕は、開墾をしている。
畑を作っている。
過去には収穫があっただろう、土地。
深々と草が生え、細くはあるが木までもが根を張っている。
鍬をその根本に刺し入れ、梃子にして持ち上げる。
土が見える状態にする。
大きなものをよけ、耕運機にて空気を入れる。
耕運機の刃はことのほか大きい。
一応、畑としての体裁が整う。
「   」という名前の肥料を撒くこととなる。
それの入った、かたいビニールの袋を持ってくる。
10キロサイズの米の袋のような、それを覗く。
小さな虫が、ミミズやダンゴムシや赤い小さな甲虫、
あるいはその幼虫、青虫やそれらの卵。
それらが、米粒の代わりにみっちりと入っている。
ただ、生きて使える虫と、死んで使えない虫がいて
使う前に仕分けないといけないみたいだ。
まず虫を口に含んで味わう。
きれいな水を張ったおけに吐く。
肥料の虫が水に浮かぶか沈むかで最終的には見分けるらしい。
嫌悪を感じながら口いっぱいに、含む。
うぞうぞと動く、やはりあまり気持ちのいいものではない。
味はしない。
別に噛まないので、体液は出ない。
それから、ぺっと吐く。
水を張った桶に、ぱっと広がり、ダメな奴は、
水に絵の具を落としたときのように、
溶けているような様子で、
鮮やかな色を体から出しながら、ゆっくりと沈んでいく。
さっそく、両親は柄杓で桶から肥料の虫を掬って、畑に撒きはじめる。
僕は、虫を吐いている。
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