「McDonald」
プテラノドン

 朝方、工場へ向かう男たちの吐息は白い。
いないも同然、止まらない車のそれよりも、
高笑いする煙突の煙よりも、みぶるいしながら
道路の向こうでその身をこごめて掃除している、
女の吐く息こそが彼らにとっては何よりの便り。
明日あたり何人かの男は、ちょっとばかし早めに家を出て
彼女のいる店に立ち寄るかもしれない。
あるいは、憂さばらしかもしれない。
すべては。

工場の壁には
立ち小便で描かれた「m」
湯気が 立っているよ!


自由詩 「McDonald」 Copyright プテラノドン 2006-12-23 09:44:58
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