「憂国」
(次は右、今度は来てね約束よ)宛てなき知らせ流れて割れる
「橙火」
オレンジを投げつけ投げ捨て部屋の中 炎で胎を焼き尽くせたら
「岸」
春彼岸 何かを背負い行く乙女 べに盗む指 見知らぬその指
「神話 ?」
とき告げる鳥死せる朝 目覚む母 降り注ぐ歌 世界の始まり
「神話 ?」
細き腕 空切り裂きて 餌を求む 光 母を刺し 血ぬるその腕
「さんごのかんざし」
夜毎 身を鬻ぐ人魚が耳を打つ 作り物の尾 褪せるふるさと
これらは今まで発表してきた詩を短歌という形にしてみようという試みです。
短歌にする過程で自分の書いたものを読み解くことで、自身の再発見ができるかも、とか
書いたもののその前や後を想像する事で、作品を深く読めるかも、とか
一度短歌という形に凝縮してみることで、その短歌から新しい世界が見えるかも、とか
などと考えました。
平たく言うと、短歌の練習と作品の紹介をしちゃおうという、そんなリサイクルとリユース企画です。
参考作品
「憂国」http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=55307
「橙燈」http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=55688
「岸」http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=55793
「神話 ?」http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=55900
「神話 ?」http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=55991
「さんごのかんざし」http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=56133
ミゼット(1〜10)http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=90135