寂しくて
ajisai

秋風の中を歩くと
そのひやりとした空気が
私を寂しい気持ちにする

日に日に秋風は冷たくなり
やがて木枯らしとなっていく
落葉の舞うなか
私は混乱する
自分が木枯らしに飛ばされて
消えてしまいそうで

私は必至に地面にしがみつく
自分を失わないように
哀しさに溺れないように



自由詩 寂しくて Copyright ajisai 2006-10-30 23:57:33
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