魚
ロク
こぼしきれない涙と共に
君は小さな魚になった
水のような言葉を吐いて
灰色の街へと逃げてゆく
いつか大きな水槽を買ったら
君を探しに街に出よう
そう呟いたら君はもう
街に紛れて居なかった
晴れた昼間のことでした
自由詩
魚
Copyright
ロク
2004-03-19 23:41:01