ネコ助


子供たちはうとうとと、
昼寝の狭間のこころよさ。

隣では
浴衣をつくると、ミシンの音。

遠くでは
どこかの子供の笑い声。

風が黙って走り去る。
まわりから、忘れられたような
このポッカリとしたとした、
昼下がりの静かな空間。

そこに
ミシンの音・・・・
浴衣をつくっている。
音、・・・・・つくっている。
つくっている、音がある。

子供たちはうとうとと、
それを見ながら聞きながら
つくる音に包まれる。

ミシンの音、・・・・・
遠くの笑い声、・・・・・・



自由詩Copyright ネコ助 2006-10-17 21:43:44
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