朝の慣わし
快晴

起き抜けの
一杯の珈琲と一本の煙草
まだ寝惚けた頭には
今日が昨日で
昨日が今日で

起き抜けの
一杯の珈琲と一本の煙草
ボサノバなんて聴きながら
一日に一度しか味わえない
その味を

人生は急ぎ過ぎた悲劇と
いつも遅刻気味の喜劇と
どんな悲劇も
どんな喜劇も
アンコールには応えちゃくれない

起き抜けの
一杯の珈琲と一本の煙草
のように
味は似てても
同じ朝は二度とない


自由詩 朝の慣わし Copyright 快晴 2004-03-16 07:06:51
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