空色ビー玉
りぃ

 羊の群れに飛び込んで
 いつかそれは白い雲になり
 最後の命を燃やすように
 白い線になって消える

 青いガラス玉をフローリングに転がして
 透明な影に恋をする
 きらめきを乗せて
 掌から零れ落ちたの
 
 向日葵の慟哭
 前を向いているように見えるでしょう
 何も映らない体が疼く
 今も翳した手に血が流れてる

 目に映っていたきれいなもの全て
 今は何だかよく見えない
 振り返り見るには遅すぎて
 ここから其処は遠すぎて
 それでも明日
 久しぶりに早起きでもして
 昇る光を浴びたなら
 
 思い出せる
 子供の空の夢


自由詩 空色ビー玉 Copyright りぃ 2006-10-02 04:21:16
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