普通の椅子
yozo

君の頬はまだ高揚していて
唇など昨日のカサついた感触が嘘みたいに光っていた
すこし
少し休むねと目を瞑った

いつの間に寄り添って
僕達は互いを知っていたかという話題で深夜まで盛り上がった
あれは
眠たい講義の最中じゃなかったかな

君が言うには
10月も半ば過ぎたバス停の待ち合いで黄金の落ち葉が印象的だった
そこで
ボクが席を譲ったっていってきかない

ボクは適当に相槌を打つ
笑うたび怒るごとに軋む音など気付かない君の目は見ない
だけど
嫌いになった訳じゃないから

君の中で僕達は永遠で
ボクも同じに思ってる大前提があるから君の笑顔は輝くんだ
すこし
座りの悪いだけの事だね


自由詩 普通の椅子 Copyright yozo 2004-03-14 23:41:22
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