普通の椅子
yozo
君の頬はまだ高揚していて
唇など昨日のカサついた感触が嘘みたいに光っていた
すこし
少し休むねと目を瞑った
いつの間に寄り添って
僕達は互いを知っていたかという話題で深夜まで盛り上がった
あれは
眠たい講義の最中じゃなかったかな
君が言うには
10月も半ば過ぎたバス停の待ち合いで黄金の落ち葉が印象的だった
そこで
ボクが席を譲ったっていってきかない
ボクは適当に相槌を打つ
笑うたび怒るごとに軋む音など気付かない君の目は見ない
だけど
嫌いになった訳じゃないから
君の中で僕達は永遠で
ボクも同じに思ってる大前提があるから君の笑顔は輝くんだ
すこし
座りの悪いだけの事だね