おいど
恋月 ぴの
おいどの大きな者が
持てはやされた遠い昔の
おんなは血を繋いだ。
夜毎
亭主とまぐわって
子を産み
子を育てた。
おいどの小さな者が
持てはやされる今どきの
おんなは血を乱す。
しがらみを化粧で隠し
夜毎
見知らぬ男の腕の中
恋に落ち
愛に溺れる。
もんぺを穿いたおいど
右手にカマを持ち
亭主のマラ憎しと稲を刈る。
パンツを穿いたおいど
右手に財布を持ち
彼氏のマラ恋しと札を切る。
いずれもおいど
生きるということ
総ては束の間、夢の後先。
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言霊番外地