片想い
yaka



  あなたはやさしい
  ずぶ濡れの私を拾い上げ
  暖かく抱き締めてくれた

  私はあなたの拾い猫

  ポツリ落ちる溜息を掬うため
  一瞬の寂しさを紛らすため
  あなたの部屋の片隅に居る

  愛しさの代わり
  時折、か細く鳴きながら

  いつの日か
  この部屋の真ん中に
  暮らす人が現れるまで





                         2002.09.10



自由詩 片想い Copyright yaka 2006-07-30 03:02:44
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