ぽえむ君−雨風−
ぽえむ君
ぼくは詩を書きたい
雨は雨であり
風は風であり
人は人である
今日もまた
朝の散歩をしていると
雨風に出会いました
家を出るときから
雨が降ることはわかっていた
家を出てから
雨に濡れることもわかっていた
歩く方向が
向かい風になることもわかっていた
それでも
雨は雨であり
風は風である
人と人がともにいれば
行き違いがあることもわかっている
それでも
人は人である
風雨の中に身をおこうとも
それはそれとして
生きていることの証である
明日もまた
語るための詩ではなく
黙らせるための詩を作りたい