ぽえむ君−早瀬−
ぽえむ君

ぼくは詩を書きたい

流れの速い人の世
だからこそ
人に流されない自分がある

今日もまた

朝の散歩をしていると
早瀬に出会いました

曲がった川の外側を
勢いのある流れを見せながら
崖を削り

対岸でその早瀬を見つつ
小石が敷き詰めた
ぼくの足元には

 流れゆく 早瀬のそばの 咲く花に
    今の世に立つ わが身を思う

的を得た歌が流れ着いてきました

早瀬をまた見れば
何の花だろうか

水面をすれすれに
崖を大地にしながらも
力強く咲く花がありました

流されそうで
それでいて決して流されず
自分を自分として
その花を咲かせ

黙りながらも
見る人に何かを与え続けて

明日もまた

語るための詩ではなく
黙らせるための詩を作りたい


自由詩 ぽえむ君−早瀬− Copyright ぽえむ君 2006-06-01 00:23:49
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