といっても私は狂っているわけではない
初代ドリンク嬢

もしも
わたしが




もしも
私がそうだとしても
愛してくれる?

空はこんなに高いのに

緑がゆれて
間から光が挿すのね

私は怒りに溢れているけれど
それでも
光はさすのね

海の波間に

緑の間から

山の向こうから

私は闘っているのだけれど

光はさすのね

コカコーラを飲みながら

唇からこぼれたコーラが私の喉を伝って胸の間に落ちるのよ



ああ
夏も近いね


この季節すきよ
私が生まれたのよ

夏も近い季節

爽やかな青の季節

くらくらしちゃう
爽やか過ぎて

半袖の腕も
肉が落ちて
あんなに引き締まっていたのにねって思うのよ


目を閉じても
光とか
風とか
私の中を通り過ぎていく

もう止められないのね
だれもね

もし
それが私だったらどうする?

コーラは私の喉を指して
私の肉を溶かしていくのかもね


今夜辺りは少し冷えるかもしれないね

夏が近いといっても
まだ冷える夜もあるものね


半袖にカーディガンを羽織って
星空を見に行きましょう

私は
闘っているの

いつでも
コーラを片手に

闘っているの

もし
私がそうだったらどうする?
どうする?


自由詩 といっても私は狂っているわけではない Copyright 初代ドリンク嬢 2006-05-28 23:57:38
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