ジム・プリマス

夜を少しだけ手にとって

眺めてみると

それはざらざらした

細かな粒子から成り立っている

鋭い紅色のとげとげした宝石の粒の様だ

それはいつの間にか

僕の身体に浸透して

僕自身と同化する

瞼の後ろに浮かぶ幻影は

青色のアステカ蟻達の行進

それは僕の魂の深遠まで

果てしなく続いている

そして混乱している僕を

置き去りにして

時間が無表情のまま流れてゆく


自由詩Copyright ジム・プリマス 2006-05-28 21:33:41
notebook Home 戻る  過去 未来