ぽえむ君−藤波−
ぽえむ君
ぼくは詩人
自然がすべての自然と
つながっているように
人の心もすべての人と
つながっている
今日もまた
朝の散歩をしていると
藤の花に出会いました
野生に生えたその花は
松の木に寄りかかりながら
さざ波のように
風とともにそよぎ渡る
長い年月の間
誰かを待つわけでもなく
この山のに咲き
通り行く人たちに
海をも思わせるその姿に
ふと
山に咲く雅になびく藤波の
風の匂いは潮の匂いか
流れる風はいつまでも続く
気持ちに言葉はいらない
明日もまた
言葉のない詩を作りたい
自由詩
ぽえむ君−藤波−
Copyright
ぽえむ君
2006-05-09 13:26:42