ぽえむ君−朝影−
ぽえむ君
ぼくは詩人
明と暗は
それぞれ逆があって
はじめてわかる
今日もまた
朝の散歩をしていると
朝影に出会いました
朝日の光の方向と反対に
ぼくがつくる自分の朝影
いろいろなところに立つ
浅緑に照らされたイヌムギの草に
やせた影ですじを入れてみる
まわりの緑が輝きだした
水のせせらぎに
細い影で橋を架けてみる
まわりの銀色が煌きだした
進むべき前の道に
長い影で矢印を示してみる
まわりの茶色の道が瞬きだした
気持ちに言葉はいらない
明日もまた
言葉のない詩を作りたい
自由詩
ぽえむ君−朝影−
Copyright
ぽえむ君
2006-05-04 22:33:54