夜の旅立ち
今唯ケンタロウ

子供たちの遊ぶ声と思っていたのが
機械の音になっていたよ
ぼくは
旅立たなければ
旅立たなければならない
夜のうちに
この夜が明ければ
もう二度と終わらない光が来るから
ぼくは
旅立たなければならない
長い夜になるだろう
そしてぼくは
この夜が明けるまでに
ほんとうの頭蓋骨を
見つけなければならない





自由詩 夜の旅立ち Copyright 今唯ケンタロウ 2006-03-29 00:00:18
notebook Home 戻る
この文書は以下の文書グループに登録されています。
the etui of etudes