ざらざらと した
砂木
吊っていた管に
私の血が流れ
立っても
座ってもいない
赤い液に
ほんとに支配しているものは
いつもは みえなくて
体から離れた時だけ
錆びる 舌先
うわずる 耳
自由詩
ざらざらと した
Copyright
砂木
2006-02-18 23:42:30