どこで弁当を
よねたみつひろ

どこで弁当をひろげよう
昼ちかく たどりついた街の
日なたという日なたは
こども連れの若い主婦たちと
近所の猫どもで占められ
太陽の塔のしたの
とっておきの日だまりには
ホームレスがひとり死んでいる
ああ どこで弁当をたべよう
ほかのことがまるで手につかない
 


自由詩 どこで弁当を Copyright よねたみつひろ 2004-02-01 20:38:52
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