自慢の息子。
ナイチンゲール

出来上がった作品を眺めて、
我が子を持つってこういう感じなのかな?
と思った。

ぱっぱと作り上げたものではなく、
今回は特別時間をかけて産み落とした。
なかなか手間のかかる子だった。

欠点だってあるにはあるけれど、
なんて可愛い素敵な子。
出来る事なら人目なんかに曝さずに
ずっと自分の手の中で眠らせておきたい。

他人なんかに見せたら
なんて言われるか分かったもんじゃない。
真の芸術を何たるか知らない連中なんかに。

けれども自慢したい。
この子をみんなに自慢したい。
すごいすごいと歓声をあげてもらいたい。

自分一人だけがすごいと言ってあげるだけじゃ
この子の素晴らしさは言い表せない。
この世界中の人に褒め称えられるべき素晴らしさだ。

こういうのを親馬鹿と言うのだろうな。
ふと、そんな気がした。


未詩・独白 自慢の息子。 Copyright ナイチンゲール 2006-02-12 11:31:54
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