「孤独感」
広川 孝治
林立するビルの谷間を歩く
押しつぶされるような閉塞感
立ち止まり空を見上げる
体内に太陽を飲み込んだように輝く雲
眩しさに慌てて目を戻す
そそり立つ壁と
追い抜いて行く見知らぬ人の群れ
空が拒むように光っている
僕の居場所は
どこにあるのか。
ため息ひとつ、
また歩き始める
孤独を胸の箱にしまって
自由詩
「孤独感」
Copyright
広川 孝治
2006-02-11 00:06:06