カタツムリ
手嶋純

石垣の上を這う

カタツムリを眺めて、

陽だまりにまどろむ。



柿の枝にとまる

カラスが嘴を磨き、

獲物を狙い続ける。



私が立ち去れば、

カタツムリは餌食となる

カラスは鋭い視線を注ぐ。



弱いものは、

強いものの糧だ

命は生と死を循環する。


自由詩 カタツムリ Copyright 手嶋純 2005-11-27 19:37:22
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