千切れても
AB(なかほど)

犀川の河原
しゃがみ込んだらあ
対岸の
浴衣色が滲んでるげん
 
うちの気持ち
いっくら解いても
解いても
頑固に
縺れていくじい

いじっかしい


こんな
うちの気持ち
この大北国花火大会の
六尺玉に乗ってえ
千にも万にも
散ってゆかんかなあ



千切れてこそ見える
花もあるげん

千切れてこそ見せる
花もあるげん



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自由詩 千切れても Copyright AB(なかほど) 2004-01-12 14:32:02
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