滑走路の終わりは
たりぽん(大理 奔)

あのころ
セスナ専用の飛行場が
遊び場のひとつだったのを
おぼえてるかい


南港に木星が浮かぶ時刻
僕らは自転車で滑走路に潜り込んで
西に向かって
ペダルをちからいっぱい踏んだ


速度だけで飛べると
本気で信じていた
あのころ
ペダルをちからいっぱい踏んだよね


  滑走路の果てるところで
  見上げた星を
  僕は忘れない




自由詩 滑走路の終わりは Copyright たりぽん(大理 奔) 2005-11-05 22:13:08
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