詩の置き場所について
恋月 ぴの

  以前、他のところへ投稿した作品を今朝現代詩フォーラムに投稿した後、考え直して1時間後に削除しました。たまにやるんです。投稿しようか迷った末に投稿した挙げ句、やはり削除する事を。

  その作品の良し悪しよりも、其々の詩には在るべき場所があるなあと思ったからです。置いてみたら、詩が何となく居心地悪そうにしている。そう思い削除しました。

  特に現代詩フォーラムのようにポイント制の場所はそうかも知れません。
詩に込めた自分の思いをポイントにより計られる、現代詩フォーラムという姿見に自分自身を映して見ることは、独り善がりに成りがちな思いを一人立ちさせる意味合いからすると、とても大切な事です。

  でも他の方へ寄せた思いを計られるのは、その人の心まで計られてしまうようで相応しく無いのかなと考えます。

  現代詩フォーラムのような場所に投稿する以前は、自分の作品にさほど思い入れはありませんでした。でも、作品を投稿し他の方々より暖かい評価を頂くことにより一人立ちした作品は自らの手を離れ、眺める度にいとおしさは増すばかりです。

  そう分かっていても、日々、洪水のように投稿される珠玉の作品達に触れていると、つい投稿してしまう自分がいます。

  自身に必要なのは強い意志と詩に対する真摯な姿勢のようです。ふらつくハンドルを握り締め、長く曲がりくねった道をゆっくりでも良いので、これからも進めたら良いなとつくづく感じた今朝の失態でした。


(ノート)
  一度投稿した作品を二度と削除することの無い様自戒の意味を込め、敢えてこの駄文を投稿することにしました。


散文(批評随筆小説等) 詩の置き場所について Copyright 恋月 ぴの 2005-09-29 11:49:23
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