マグロ丼
尾関直人

熱と冷気の織りなす
爽やかな刺々しさ
時とともに その角は曲をなしてゆく

わたしの目が 口が そして気持ちが
少し他所へ行っている そのあいだ

風が吹いた

妥協 弛緩 融和
新たなる真理が生まれ
いにしえの謡曲をうたう
 
マグロ丼があゆんだ道を
わたしもあるくのだろうか


自由詩 マグロ丼 Copyright 尾関直人 2004-01-02 14:31:38
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