ガラストゥ ガラスヒール
ソマリ

恋を知り少女がひとり懐かしむ灰をかぶった安寧の日々


階段の踊り場の恋は吊り橋の上の恋よりまことしやかに


12時で魔法は解けて ここからは本気であなたを落としにかかる


ランタンと馬車の二択に悩んだらドレスで仕掛ける優雅な悪戯トリック


どちらかといえば不幸じゃない私ですが踊っていただけますか


12時で解けない魔法は副作用強いから手を出しちゃいけない


階段の途中に置いてきたものを取り戻せないままの欠落


密やかな打算忍ばせ靴を脱ぐ少女は既に女の顔で


綺麗でもガラスの靴で踊るのは楽じゃないのよ いとしいあなた




短歌 ガラストゥ ガラスヒール Copyright ソマリ 2005-08-10 20:30:50
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