太郎冠者

前足に触れたら
さっとひいた
白いお前
おびえているのか
さびしいのか
煙草臭いからか
鉄が飛び交うさなか
寝そべったお前は
生温かい塊
押し当てた手に
安心が芽生える
だがお前は人のもの
ピカピカの自転車に
つながった大きな無聊
ならば俺は犬になって
お前を愛そう
肛門をかがせてくれ


自由詩Copyright 太郎冠者 2005-07-12 02:34:22
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